ビジネス書から小説・絵本まで、IT課長が乱読した本を紹介します。
楽しい人生を送るための最高の1冊を探して、今日も読み続けています。
2006年12月06日
■一言で! 会計を学んでみたいと思う人は、多いと思いますが、なんとなく
ちょっと難しそうですよね。
この本は読み物仕立てで、ストーリーを読んでいるうちに、自然と
会計の概要が学べるようにできてます。
父親の死で、突然社長になっちゃた主人公の由紀ちゃんを応援しながら、
経営者の視点で、会計がわかるようになりますよー
林 總
ダイヤモンド社
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■僕の感心 会計は、「だまし絵」で、「隠し絵」です。
まず「だまし絵」。 会計は、会社の状態を正確に表すものではなく、
実態よりも少し良く見せたり、悪く見せたりすることがよくあります。
そして、「隠し絵」。会計資料をよーく見ると、隠された不思議な絵が
浮かび上がってきます。
これはなんとなく、わかりますよね。
でも、大事なのは、それをどうやって見抜くかということ。
例えば、1貫500円の大トロと100円のコハダはどっちが儲かるか?
原価は大トロのが250円、コハダが50円とします。単純に考えれば、
大トロの利益は250円、コハダは50円なので、大トロのほうが儲かり
そうですが、ここに資金量という考え方を持ち込みます。
売れる数は、高い大トロは1日8貫、安いコハダは100貫と
なるとどうでしょう?
そうですね。1ヶ月トータルの利益は、コハダのほうが大きく、経営的には
有利となります。
なるほど、わかりやすい!!
こんな感じで、損益計算、キャッシュフロー、逆粉飾決済までを
紹介してくれます。
計算や電卓はいらない会計の勉強本ですね。
…★おまけ バランススコアーカード
最近は、バランススコアーカードを管理会計にとりいれる
ところが増えてますね。
バランススコアーカードについては、ただいま勉強中です!という
状況なのですが(^^;、
経営の真のプロフィットセンターは、「顧客」であるという考えは、
非常によいですね。
■こんな人にお勧めです! ・会計や経営に興味のある人
・数字が苦手でも学び人
・主人公由紀ちゃんといっしょにどきどき・はらはらしたい人
2006年11月30日
■一言で! 事故のショックで、女子高生の娘とパパの心と体が入れ替わり?!
娘になったパパは、娘の代わりに学校に行って、いろいろと
発見やらショックやらを受け、パパになった娘は、会社に行って、
女子高校生感覚で、父親の仕事を変えていく。
最後はもちろんパッピーエンド!
ちょっとよい話に仕上がってます
五十嵐 貴久
朝日新聞社
売り上げランキング: 55358
■僕の感心 女子高生になって、高校に行ったら、どんな感じなんでしょうか?
目隠しして着替えをさせられ、ドライヤーをかければ、髪が痛むから
弱風で、なるべく離してと言われ、オマケに娘の初デートの代役まで
させられるパパはホント大変。
つくづく自分が女子高生じゃなくてよかったと思ったことでしょう。
反対に、パパになった娘は、会社の会議に出席させられ、でも何も
話すなと言われて、そんなので会社の仕事が勤まることに驚き、
そして、パパの大変さがちょっとわかる。
最後はお互いに、いろいろと事情があり、大変なんだぁという
ことを、ちょっと理解する。
父親と娘の親子関係は、ちょっと難しいこともあるかもしれないけど、
お互いの立場に入れ替わってみると、少し仲良くなれるかもしれないね。
…★おまけ 女子高生が書いたら?
この作者は、1961年生まれだから、パパの視点から見ていることに
なります
この物語を、女子高生が書いたら、どんな風になるんでしょうかね
また違った話になるんでしょうね
うちに女子高生がいれば、聞いてみたいところですが、
あいにくいないので、よくわかりません。
でも、娘がいても、なかなかこんな話はできないだろうなぁ?
■こんな人にお勧めです! ・女子高生の娘がいる人
・7日間だけ、だれかと入れ替わってみたい人
・今のプロジェクトを変えたい人
2006年11月27日
■一言で! 西表島で暮らし始めた山下さんが、実際に体験した西表島で
生活するためのノウハウがいっぱいつまっている。
特に生き物編は、驚き。山下さんはクモもネズミもあんまり
怖くないのか? なんとなく楽しく共存しています。
でも、西表島や南の島で暮すのは、素敵なことみたいですね。
山下 智菜美
双葉社
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■僕の感心 どのページを読んでも、驚きの連続ですが、びっくりはハブの話。
山下さんの隣に住む女の子が、夜中に「部屋にハブがいるの」と
電話してきます。
えぇー? 西表島にハブがいるのは知ってますが、そんな部屋の中に
まで、出てくる身近な生き物なんですね
都会で、ゴキブリが、出たくらいで、騒いでいる僕は。。。。
他にも、ゴキブリをとってくれるヤモリや冷蔵庫の前をダッシュする
カニ、手のひらくらいのクモなど、一人暮らしが全然寂しくないくらい
いろんな生き物が出てくるらしいです。
そんな面もありますが、周りにやさしい人たちがたくさんいる
西表島の暮らしは、やっぱり楽しそうで魅力的。
でも、貸家やアパートが少ないので、部屋を借りるのは、結構運に
よるところも大きいみたいです。
でも、住んでみたいねぇ〜
…★おまけ 西表島の森からのLIVE音
ずっと前に、世界中のいろんなところにマイクをおいて、
そこの音をインターネットでLIVEで流すというプロジェクトを
やっていた。
西表島、LA、下北沢、伊豆海中公園などにマイクを設置したけど、
西表島だけは、奇跡的にまだLIVEで音が流れている。
http://www.soundbum.org/ で聞いてみてください。
癒されるよぉ〜
■こんな人にお勧めです! ・西表島に住んでみたい人
・島の生活に興味がある人
・ヤモリがゴキブリを捕らえた写真をみたい人
2006年11月20日
■一言で! リリーさんの描く母と子の生き方、父と子の関係、友情に思わずちょっと
涙してしまいました。
テレビで見るリリーさんのイメージとは大きく違いますが、幸せに生きるって
こういうことなんだと考えさせられる物語です。
ドラマが放映されるというので、再読したのですが、ドラマと小説は、
少し雰囲気が違うかも。僕は、小説の方がおすすめです〜
リリー・フランキー
扶桑社
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■僕の感心 どうしてこんなにやさしい関係の親子関係があるのだろう。だれにでも出来そうで、
とても出来ないことをリリーさんとオカンはやっている。
ほんとにすごいなーと思います。
決してHappyHappyという生活ではなかったかもしれないけど、
りりーさんもオカンもとても幸せそうで、文章のはしばしからそれが伝わってきて、
電車の中で、読んでいたら、ちょっとうるるとしてしまいました・。
リリーさんがオカンにかける電話やオカンの手紙はとてもよいです。
読んでみて、とてもやさしくて温かい気持ちになれたと同時に、自分では全然
こんな関係は、自分と親、自分と妻、自分と子供の中で作れてないなーとちょっと反省。
文書はとても簡単で読みやすく、普段あまり本を読んでいない人でもすぐに
読めてしまいます。内容は好き嫌いはあると思いますが、僕はお勧めです。
…★おまけ 小説のドラマ化はなかなかむずかしい??
本でイメージができているので、そのイメージとずれていると、あれ?
ちょっと違うかもと思ってしまいますね。
そのイメージは、個人で違うから、難しいところです。
でも大泉洋さんは、なかなかがんばっていたと思います。
洋ちゃんFANの人は、どう思うんでしょうか?
■こんな人にお勧めです! ・よい親子関係を築きたいと思っている人
・最近本を読んで感動したことが少ない人
・リリーさんの別の一面を見てみたい人
2006年11月17日
■一言で! U35世代の20人を取り上げ、仕事感や生き方などをインタビューして、
まとめた本
U35世代というと、先日紹介した「貧乏クジ世代」にあたりますが、
全然「損した」世代というような印象はなく、みんな一生懸命に自分を
しっかり持って生きている。
自分を高めたいという意識が強い世代なのかもしれないね。
僕らの仕事プロジェクト
ナナコーポレートコミュニケーション
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■僕の感心 20人それぞれが、自分の言葉で、語っているので、年齢の近い人は
もちろん、世代の少し違う人(僕)も共感できるところが多い。
例えば、ある中学の国語の教師は、生徒にベテラン教師とは、
レベルが違うと言われて、激しく落ち込みます。
でも、いい授業をするには、どうしたら良いかを考えて、
10年後の知的な授業を目指して、「自分に100万円の投資をする」ことを
はじめました。
自分に投資というのは、よく言われることですが、実際にやるのは
なかなか難しいことです。
こういう先生が増えてくれると、学校ももっと楽しくなって、
生徒にもいい影響が与えられそうですね。
他の人のインタビューも、この本のタイトルである「リアル」と
いうのがよく伝わってきます。
頑張ってる人の話を読むと、よし、僕も頑張ろうという気持ちに
なりますね。
…★おまけ 休日の過ごし方
20人のアンケートも載っているのですが、その中に
休日の過ごし方というのがある。
家でのんびりなどの回答が多く、仕事のことを語った
インタビューとはちょっと印象が違うように感じました。
僕なら、ゴルフとアウトドアと答えるかなぁ
ゴルフと答えた人は、一人しかいなかった。
U35にはあんまり人気がないのか? ゴルフは。。。
■こんな人にお勧めです! ・U35世代の人
・自分の好きな仕事を見つけたいと思っている人
・周りにU35がたくさんいるオーバー35の人
プロフィール
一言:北海道生まれ、埼玉県在住のサラリーマン。
IT関連のシステムコンサルなどが主な仕事のため、長時間勤務(夜主体)が普通だったんですが、心機一転、朝7:30に会社に来るという早朝出勤に変えてみました。
ビジネス書を中心に、絵本や小説などを紹介していたいと思ってます。
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