自然浄化作用の限界を超えてしまったかのような現代。
酸素と栄養を運び、老廃物を浄化してくれる海は、地球環境を
維持するのに大きな役割を果たしている。
そんな海についての研究から、誰にでもわかりやすいトピックを
100項目あげて、解説してくれる。
イラストもわかりやすいので、子供といっしょに読むのもおすすめ。
■僕の感心
ショッキングだったのは、海に捨てられたゴミ。
1991年の調査では、日本海溝の水深6278mのところに、
「マネキンの首」が、落ちていたそうです。
発見した人は、さぞ驚いたことでしょう。
1年後に再調査した時には、1cmほど埋まっていて、イソギンチャクが
付着していました。5年後に調査した時には、完全に堆積物の下に
埋もれていて、深海のため、海流の影響などもほとんど受けないので、
ゴミはいつまでもそこにとどまり、もう取り除くこともできません。
他にも、2002年のクリーンアップキャンペーンでは、
日本で2390本、世界75カ国で39860本の使い捨てライターが回収されています。
僕たちにできることは、海にゴミを捨てないことと、ゴミを拾うことですね。
ゴミ以外のことについても、海の環境危機について、考えるきっかけに
なる本です。
…★おまけ ゴミを3つ拾おう!
先週、6家族でキャンプに行った時のこと。
テントを撤収し、片付けも終わって、さぁ帰ろうかと思っていたところ、
一人のお母さんが子供達にむかって、「ゴミを一人3つ拾って、
来た時よりもきれいにして帰ろう」と言っていた。
もちろん、子供は必死で3つ探して拾ってました。(^^
いいねぇ こういうわかりやすい言い方をされると、子供ならずとも
大人も、ちゃんと拾っちゃいますね。
■こんな人にお勧めです!
・海の環境危機について知りたい人
・海で遊ぶのが好きな人
・ゲイコツナメクジウオに興味がある人