合掌造りの集落が世界遺産登録された白川村は、その景観の
美しさだけでなく、住んでいる人の心も美しい村のようです。
日本中の町や村で合併が進む中、あえて自立して村として
存続することを選んだ白川村の挑戦を応援したい気持ちになりますね。
世界遺産は、景観よりも白川村の人の心の美しさなのかもしれない。
めざせ!日本一美しい村−世界遺産の村の自治と自立の設計図(岐阜県白川村)
posted with amazlet on 06.11.09
谷口 尚 鈴木 誠
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■僕の感心
白川村の基本目標は、「日本一 美しい村 白川郷」
これに基本構想として、次の3つが続く。
「自然の美」「白川びとの美」「暮らしの美」
わかりやすい目標をたてることで、村民がみんなで参加して
村の将来像を作っていこうとしているんですね。
日本一美しい村は、景観と人々の内面と暮らしや産業が一体となって、
なりたっているのが、よーくわかります。
しかし、世界遺産に登録されたからといって、それだけで、村に
収入をもたらすものではないので、白川村はいろいろな努力をしています。
地元産のお土産が少ないので、それを開発する。でも、昔ながらの
どぶろくは神にささげるものだから、商売にしないなど、受け継いだ
遺産は大事にしつつ、新しいものにチャレンジしていくということを
繰り返しています。
人口1900人の小村は、素敵なところのようですね。
近いうちに行ってみることにしよう。
…★おまけ 背表紙の写真がいい!
背表紙には、屋根の葺き替えをやっている写真が載っています。
その人数がはんぱじゃない。
ざっと、100名くらいは屋根の上に上って、作業しています。
人間がものすごーく小さな存在に思えますが、みんなで協力する
から、できる作業なんだなぁと改めて思います。
■こんな人にお勧めです!
・日本一美しい村に行ってみたい人
・白川村を応援したい人
・世界遺産に興味のある人
白川村の村長さんの本ですが
本当に頑張っておられますね。
2年後に東海北陸自動車道が開通して
アプローチが近くなる反面、
すぐに帰ってしまう観光客という
面もありますから
その時が正念場であるように思います。
白川村を応援しています。
日帰りが多いのは今でも大きな悩みのようです
行くほうからすると、便利になるのは良いことなんでしょうが。。。