すもも、さくら、なし、ピスタチオ。
はる。 パグマンの村は、はなでいっぱいになります。
この美しい村パグマン。この絵本の舞台は、アフガニスタン。
でもパグマンの村は、戦争で爆撃をうけ、もう今はありません。
せかいいちうつくしいぼくの村
posted with amazlet on 06.07.06
小林 豊
ポプラ社 (1995/12)
売り上げランキング: 26,583
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■僕の感心
主人公のヤモは、お父さんと初めて街に行きます。市場で、すももや
さくらんぼうを売るためです。
春は花でいっぱい。夏はくだものの甘い香り。こんな素敵な村でヤモは
家族と暮らしています。
でも、いつもくだものを売りに行くにいさんは、兵隊になって戦いに
行っているので、小さなヤモがとうさんのお手伝い。
小さなヤモは、なかなか大きな声で「パグマンのさくらんぼうはいかが」と
いうことが、できませんが、やっと全部売ることができました。
そんなヤモを、おとうさんは、にこにこ笑ってほめてくれます
ヤモは市場で、ちいさなきれいな白いヤギを買ってもらいました。
バハールと名づけました。「はる」という意味です。春にはにいさんが
戦争から帰ってくるはず。
でも、その年の冬、村は戦争で破壊され、今はもうありません。
みんなの願いは、戦争から非難した人たちが帰ってきて、以前のように
せかいいちうつくしい村になること。
…★おまけ 子供たちにも伝えたい
小さな子供にはわからないかもしれないけど、戦争の痛々しさを
この絵本を読んで聞かせたいと思いました。
アフガニスタンの現状を伝える報道はたくさんありますが、この絵本は、
ヤモ(子供)の目からみて書かれているので、子供といっしょに読んでも
わかってくれるところが多い絵本です。
■こんな人にお勧めです!
・全ての大人の人
・戦争の恐ろしさをちゃんと考えてみたい人
・子供といっしょに考えてみたい人