旭山動物園の動物とそこで働く人たちの12のお話。
小学生高学年くらいの子供向けに書かれた本だけど、大人が読んでも
十分楽しめる。
園長をはじめとして、動物園で働く全ての人が、「動物にとって、
なにが一番いいのか」を考えた結果が、今の旭山動物園。
本当に素敵な動物園です。この本を読んでから、ぜひ一度訪ねてください。
■僕の感心
僕がそうだなぁと思ったのは、園長の小菅さんの言葉です。
「森を出たことが、ヒトの心に傷を作ったと思うな」
そう、僕たちは、「森を捨てたヒト」
だから、自然に入った瞬間や虫や鳥や動物たちとつながった時に
なぜか「ほっと」する。
僕たちは、森を捨てて、周りの動物をみんな敵にしてしまったから、
「クマさん 遊ぼ」と言っても、できない。
動物園のいちばん大切な役割は、来た人に、にこにこ笑ってもらって、
心の傷がほんの少し癒されること。
いま都会には、ほとんど自然がない。この動物園を訪ねて、
すこし不便になってもいいから、自然が戻るようことを考えてくれる
子供たちが増えると、この国ももっと住みやすい国になるのになぁ。
…★おまけ 念願かなって行って来ました!
この本と『「旭山動物園」革命』の2冊を読んで、
僕は旭山動物園に行きたいという思いが、どうしても抑えられずに、
今年の夏に行ってきた。
ペンギンもみました。ホッキョクグマもアザラシもみました。
そして、多くの飼育係さんもみました。
もぐもぐタイムという動物にエサを与える時間があるのですが、
その時の飼育係さんの説明が、とても楽しい。
■こんな人にお勧めです!
・旭山動物園に行こうと思ってる人
・動物とのつながりを考えてみたい人
・森に帰りたいヒト