2006年11月30日

パパとムスメの7日間 − 五十嵐 貴久 − vol.81

■一言で!
  事故のショックで、女子高生の娘とパパの心と体が入れ替わり?!

  娘になったパパは、娘の代わりに学校に行って、いろいろと
 発見やらショックやらを受け、パパになった娘は、会社に行って、
 女子高校生感覚で、父親の仕事を変えていく。

  最後はもちろんパッピーエンド! 
  ちょっとよい話に仕上がってます



パパとムスメの7日間
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五十嵐 貴久
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■僕の感心
  女子高生になって、高校に行ったら、どんな感じなんでしょうか?

  目隠しして着替えをさせられ、ドライヤーをかければ、髪が痛むから
 弱風で、なるべく離してと言われ、オマケに娘の初デートの代役まで
 させられるパパはホント大変。

  つくづく自分が女子高生じゃなくてよかったと思ったことでしょう。

  反対に、パパになった娘は、会社の会議に出席させられ、でも何も
 話すなと言われて、そんなので会社の仕事が勤まることに驚き、
 そして、パパの大変さがちょっとわかる。

  最後はお互いに、いろいろと事情があり、大変なんだぁという
 ことを、ちょっと理解する。
 
  父親と娘の親子関係は、ちょっと難しいこともあるかもしれないけど、
 お互いの立場に入れ替わってみると、少し仲良くなれるかもしれないね。


 …★おまけ 女子高生が書いたら?

   この作者は、1961年生まれだから、パパの視点から見ていることに
  なります

   この物語を、女子高生が書いたら、どんな風になるんでしょうかね
   また違った話になるんでしょうね

   うちに女子高生がいれば、聞いてみたいところですが、
  あいにくいないので、よくわかりません。

   でも、娘がいても、なかなかこんな話はできないだろうなぁ?



■こんな人にお勧めです!

 ・女子高生の娘がいる人
 ・7日間だけ、だれかと入れ替わってみたい人
 ・今のプロジェクトを変えたい人

2006年11月27日

住んでびっくり!西表島 − 山下 智菜美 − vol.80

■一言で!
  西表島で暮らし始めた山下さんが、実際に体験した西表島で
 生活するためのノウハウがいっぱいつまっている。

  特に生き物編は、驚き。山下さんはクモもネズミもあんまり
 怖くないのか? なんとなく楽しく共存しています。

  でも、西表島や南の島で暮すのは、素敵なことみたいですね。



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■僕の感心
  どのページを読んでも、驚きの連続ですが、びっくりはハブの話。

  山下さんの隣に住む女の子が、夜中に「部屋にハブがいるの」と
 電話してきます。
  えぇー? 西表島にハブがいるのは知ってますが、そんな部屋の中に
 まで、出てくる身近な生き物なんですね

  都会で、ゴキブリが、出たくらいで、騒いでいる僕は。。。。

  他にも、ゴキブリをとってくれるヤモリや冷蔵庫の前をダッシュする
 カニ、手のひらくらいのクモなど、一人暮らしが全然寂しくないくらい
 いろんな生き物が出てくるらしいです。

  そんな面もありますが、周りにやさしい人たちがたくさんいる
 西表島の暮らしは、やっぱり楽しそうで魅力的。
  でも、貸家やアパートが少ないので、部屋を借りるのは、結構運に
 よるところも大きいみたいです。

  でも、住んでみたいねぇ〜


 …★おまけ 西表島の森からのLIVE音

   ずっと前に、世界中のいろんなところにマイクをおいて、
  そこの音をインターネットでLIVEで流すというプロジェクトを
  やっていた。

   西表島、LA、下北沢、伊豆海中公園などにマイクを設置したけど、
  西表島だけは、奇跡的にまだLIVEで音が流れている。

   http://www.soundbum.org/ で聞いてみてください。

   癒されるよぉ〜



■こんな人にお勧めです!

 ・西表島に住んでみたい人
  ・島の生活に興味がある人
  ・ヤモリがゴキブリを捕らえた写真をみたい人

2006年11月20日

東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 − リリー・フランキー − vol.79

■一言で!
  リリーさんの描く母と子の生き方、父と子の関係、友情に思わずちょっと
 涙してしまいました。
  テレビで見るリリーさんのイメージとは大きく違いますが、幸せに生きるって
 こういうことなんだと考えさせられる物語です。

  ドラマが放映されるというので、再読したのですが、ドラマと小説は、
 少し雰囲気が違うかも。僕は、小説の方がおすすめです〜



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■僕の感心
  どうしてこんなにやさしい関係の親子関係があるのだろう。だれにでも出来そうで、
 とても出来ないことをリリーさんとオカンはやっている。
  ほんとにすごいなーと思います。

  決してHappyHappyという生活ではなかったかもしれないけど、
 りりーさんもオカンもとても幸せそうで、文章のはしばしからそれが伝わってきて、
 電車の中で、読んでいたら、ちょっとうるるとしてしまいました・。

  リリーさんがオカンにかける電話やオカンの手紙はとてもよいです。

  読んでみて、とてもやさしくて温かい気持ちになれたと同時に、自分では全然
 こんな関係は、自分と親、自分と妻、自分と子供の中で作れてないなーとちょっと反省。

  文書はとても簡単で読みやすく、普段あまり本を読んでいない人でもすぐに
 読めてしまいます。内容は好き嫌いはあると思いますが、僕はお勧めです。


 …★おまけ 小説のドラマ化はなかなかむずかしい??

   本でイメージができているので、そのイメージとずれていると、あれ?
  ちょっと違うかもと思ってしまいますね。
   そのイメージは、個人で違うから、難しいところです。

   でも大泉洋さんは、なかなかがんばっていたと思います。
   洋ちゃんFANの人は、どう思うんでしょうか?



■こんな人にお勧めです!

 ・よい親子関係を築きたいと思っている人
 ・最近本を読んで感動したことが少ない人
 ・リリーさんの別の一面を見てみたい人

2006年11月13日

猫がもてなす宿 − 伴田 良輔 − vol.76

■一言で!
  猫好きの人が見たら、行ってみたいと思ってしまうに違いない
 猫がもてなしてくれる宿の本。
  
  猫は、洋館(ホテルとか)が似合うかと思ったら、和風の旅館にも
 ぴったりです。

  それにしても、どの猫の写真を見ても、かわいいにゃー



猫がもてなす宿
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■僕の感心
  僕は、猫派なので、犬と・・・の宿と言われても、あんまり魅力を
 感じないけど、猫と遊べる宿と聞いては、行ってみたいですね。

  そんな宿が、14軒紹介されています。

  一番行ってみたいと思ったのは、軽井沢のペンション カスティール

  取材当時6匹の猫がいて、並んで食事をしていると、まるで
 五線譜の上に並んだ音符ような格好です。
  ペンションのオーナーも、これがやりたかったとのこと。
  うー 生で見てみたいー
  
  ペンションの窓際から、じっと外を見ているのも、ちょっと神秘的で
 かわいい。

  きっと猫は気まぐれだから、行っても、もてなしてはくれないと
 思うのですが、いつか猫じゃらしを持参で行ってみよう!

  カスティールのホームページから、猫の写真が見れます
  http://www2.ocn.ne.jp/~cast/


 …★おまけ お手軽猫旅でもしてみるか

   遠くまで旅行には気軽に行けないけど、
   お休みの日に近所の猫を探す旅?をしてみても面白いかも。
   
   昔ほど野良猫はいなくなったけど、探せばたくさんいそうな
  気がします。
   1日で30匹くらいは、見られるんじゃないかなぁ?

   ホントにやったら、日記ブログにアップしますねー



■こんな人にお勧めです!

 ・もちろん猫好きの人
 ・どこかに旅行に行きたいなぁと考えてる人
 ・音符猫?を見たい人

2006年11月08日

ブタのふところ − 小泉 吉宏 − vol.73

■一言で!
  マンガである。でも、笑いながら人生のふか〜いところにある
 問題を考えちゃう本でもある。(もちろん本は、全然難しくない)

  人生には、怒ったり、悲しんだり、悩んだりといろいろあるけど、
 悩めるブタのシッタカブッタといっしょに、心のクセを見ていきましょう。

  まずはこの本で、笑って、力を抜くことから・・


ブタのふところ
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小泉 吉宏
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■僕の感心
  「あたりまえのことを、あたりまえと思うにも覚悟がいる」
 これが、この本のテーマ。

  それを、「依存」「言葉と理解」「イメージを演じる」
 「救い」などの面から、みていきます。

  例えば、「欲望」
   無人島で、食べ物がなくて、おなかをすかせているブタ
   偶然、魚がとれて、ラッキー! 
   すると、「あと、しょうゆとご飯がほしいなぁ・・・」となる

   欲望は、エスカレートするものですね。

  ぼくたちに欲があるのはあたりまえのこと。
  欲にふりまわされると苦しくなるのもあたりまえ。

  たしかにそのとーりです。ブタにやられちゃいました。
 僕も気をつけよう。

  他に、おっと気をつけようと思ったのは、

 「演じるブタは疲れるだろう。演じることに気づいたブタは、
 自分と楽に付き合えるだろう」というところ。

  うーん これもよーくわかるけど、なかなか難しいよね。
  でも、ちょっとやってみる価値ありですね。
   
  と、いろいろブタに気づかされちゃいます。


  全て読み終わったら、ぜひ、170ページと174ページを見てね。


 …★おまけ 「ご自分さん あんたは何者だい?」

   この質問にすらすら答えられる人は、この本は必要ないですね。

   僕は全然答えられないので、他の「ブッタとシッタカブッタ」
  シリーズを読んでみようかなと思ってます。

   ちなみに、このシリーズは、隔月で4コママンガ4つという
  ゆるーい連載なので、次の本が出るのは、3、4年後らしいです・・



■こんな人にお勧めです!

 ・ブタと一緒に人生を考えてみたい人
 ・笑いたい&力を抜いてみたい人
 ・自分の心について知りたい人

2006年10月24日

オマケ幸福論 − オマケ総研 − vol.69

■一言で!
  オマケ好きという人じゃなくても、コンビニでオマケ付きの
 商品があると、そっちを選んじゃう人も多いよね。(僕も)

  特にシリーズもののオマケの場合、次もそれを買っちゃったりして
 はめられてるなーと思うことも、よくある。
  そして、集めたオマケを、机に飾ったりしてね。

  そんなオマケ文化を語る本。



オマケ幸福論―あなたの傍の“小さな”幸せ
オマケ総研
幻冬舎メディアコンサルティング

■僕の感心
  コンビニにどれくらいオマケ付きの商品があるかというと、
 54棚中24棚にオマケがある。なんと44.4%。
  確かによーく見てみると、定番の食玩とペットボトル以外にも、
 オマケがついている商品が多いですね。
  オマケが主役かも?という商品も少なくない。

  オマケは、それほど日本文化に根付いたものだったのか・・

  テレビショッピングとかをみても、オマケがつかない時は
 ないもんね。

  この本の中には、オマケのことばっかりを考えて(?)上場しちゃった
 レッグスさんという会社がでてきて、仮想オマケ企画会議を。

  「少子化に歯止めをかけるおまけ」

 なんて、お題に対して、真剣に考えます。
  世の中いろんなところにビジネスの種はあるものです。
  オマケ企画をたくさんもっている人は、こういう会社に就職したい
 と、思うんでしょうね。
  
  どんなオマケになったかは、本を読んでいただくとして、
 他には、野村よっちゃんや青田典子さんのオマケに対する熱い思いも
 聞けて、楽しい。


 …★おまけ 最近よく買うオマケ付き商品

   やっぱり、ペットボトルが多い。特にお茶系は、僕自身商品自体に
  あんまりこだわりがないので、オマケ付きや新製品を買うことが
  多いですね。

   オマケは、コレクション系のものが多いのですが、僕としては、
  もうちょっと実用的なものをつけてほしい。

   最近のマイヒットは、「お茶犬の付箋紙」
   
   電車の中で本を読むときに、気になるところに付箋をはるので、
  お茶犬の小さな付箋は、とてもよーく使っている。
   今日現在、机の中に5個はあるかなぁ。。。。(^^;



■こんな人にお勧めです!

 ・ついオマケ付きを買ってしまう人
 ・オマケを企画したい人
 ・オマケを捨てられない人

2006年10月23日

わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL − 村上 龍 −vol.68

■一言で!
  誰もが持っている「バカバカしくも切実な悩み」に対して、
 村上龍さんが、まじめに回答してくれる。

  悩みやトラブルへの対処は、現実を直視するとこから始まる
 と、言っている村上さんが、自分の情報と知識と想像力を総動員して
 答えてくれる回答は、読んでいて気持ちいい。




■僕の感心
  約90の質問に対する答えがある。
  自分に当てはめてみたくなるような質問もあるし、そんな悩みを
 持っている人がいるんだぁ〜と思うものも。

  「29歳。 このまま仕事を続けていくことに不安が・・・」

  これって働いている人は、結構だれでも思っている悩みじゃ
 ないでしょか。

  回答は、「自分が何をしたいのかがわからない限り、不安は
 晴れない」という内容。
  しかも、自分が何をしたいのかは、本当は本人がわかっている。
  村上さんにはわからないけど、本人はわかっている。と言います。

  「自分がなにをしたいのか」がわからない限り、誰も何の
 アドバイスもできません
  まったくそのとおりですね

  他にも、

   「尊敬できる人がいない環境で働くのがつらい」
   「28歳から夢を目指すのは遅い?」

  など、みんな悩んでいることは、そんなに変わらないんだねと
 思いつつ、村上さんの回答に、ちょっと反省。


 …★おまけ 悩みから開放される方法(僕の場合)

   わりと能天気なほうなので、人から見るとあんまり悩みを
  感じないように見えるらしい。
   実は本人もそう思っているから当たってるね(^^;

   そう見える理由は、「この仕事が好きなんだよね」と、
  けっこう口に出して言うからかな?

   もちろん僕も、仕事の全部が好きなわけじゃないけど、
  「好き」と口にだすことで、無理やり?好きな部分を見つけれらる
  ようになるんだよねー



■こんな人にお勧めです!

 ・29歳OLの人
 ・人の悩みと共感できる人
 ・村上龍さんにアドバイスをもらいたい人

2006年10月11日

もっと世界を、あたしは見たい − 白川 由紀 − vol.63

■一言で!
  国際路線バスを仕立てて、ユーラシア大陸横断、アフリカ大陸横断、
 南米大陸横断をしちゃった白川さん

  お金もコネもない白川さんが、この旅を実現できたのは、何でも自分で
 やってみようという思い。(だけど、何度もくじけそうになる)

  「前向いて歩いていくパワー!」をたくさんもらえる本です。




■僕の感心
  「できなかったら、そのときにあきらめればいいんだよ。まだやっても
 いないのに」 これが白川さんが、自分で仕立てたバスで大陸横断を実行!
 なんて、すご旅を実現させた原動力。

  普通は、「協力者がいるだろうか・・」「失敗したら・・」と不安を先に
 考えてしまい、なかなか行動できないですよね。(僕も)
  でもやってみると、意外とうまくいくのかもしれないです。

  100社に「必要な物を無料でください」という協力の手紙をだしても、
 全く反応なし。電話をしても、もちろん同じ。でも、ちゃんと協力してくれる
 会社があわられる。
  読んでいて、いっしょに「やったー」と言いたくなりました。
 
  旅本ですが、旅の楽しさ+とっても元気をもらえる本でした。


 …★おまけ 自分なりのプチ・ユートピア
  
   白川さんの新しい冒険は、亡くなったおばあちゃんの家を改造して、
  みんなが集まるプチ・ユートピアをつくること。

   2006年6月に、みごと完成! 
   僕は、まだ行ってませんが、すてきな場所のようです。

   TOUMAI(トゥーマイ) http://toumai.jp/

   また、行きたいところが増えちゃった。



■こんな人にお勧めです!

 ・やってみたいことがある人
 ・世界を旅して見たい人
 ・前向きパワーがほしい人

2006年10月10日

子犬のカイがやって来て − 清野 恵里子 − vol.62

■一言で!
  犬を飼うって、こんなに楽しいものなんだぁと、思わせてくれる
 清野さんと犬の生活をつづったエッセイ。
  
  でも、犬との生活は、楽しいけど、大変なこともたくさんある。
  どっちかというと、大変なほうが多いかも。。。

  それでも、犬を飼うのは、やっぱり彼らとの生活が楽しいから
 なんでしょうね〜



子犬のカイがやって来て
清野 恵里子 スソ アキコ
幻冬舎

■僕の感心
  この本には、忠犬話はでてこない。どっちかというと、「なんで、
 こんなことにーー」と叫びたくなるようなエピソードもしばしば。

  子犬のカイが、セコムの防犯リモコンをみつけて、それをガシガシかじった
 ために、パトカー6台、セコムのおにーさんもたくさんという事件。
  読んでいる僕らは、あららーと思って笑って読んでいればいいけど、
 当事者の清野さんは大変だったでしょうね。
 
  でも、「まったくもうぅ!君たちは!!」と怒りながらも、やっぱり
 かわいいなぁと思ってしまうところが、わんこたちの魅力なんでしょう。

  笑えるエピソードも、悲しい別れの話も、清野さんの犬を愛する目で見て、
 書いているから、どれもほっこりとした素敵なお話にしあがっている。

  スソアキコさんのイラストもよいです。


 …★おまけ 犬を飼ったことがない人は。。。

   ちょっとまわり(といっても5人くらいだけど)に、犬を飼ったことが
  あるか聞いてみた。

   すると僕以外の人が全員犬を飼ったことがある経験者だった。
   
   サンプル数が5人(^^;とめちゃめちゃ少ないので、あてにはならないけど、
  結構な人が犬を飼った経験があるんですね。
   2000万人を超えているという統計もあるそうです。



■こんな人にお勧めです!

 ・犬が好きな人
 ・犬から元気をもらいたい人
 ・なんでーー話に共感したい人

2006年10月04日

食べる、飲む、聞く 沖縄美味の島 − 吉村 喜彦 − vol.61

■一言で!
沖縄の食べ物を中心に、そこで聞いた話を書いた沖縄本。
  吉村さんの素直な目と気持ちでみた沖縄の食べ物は、本当においしそう。

  ざっくばらんな沖縄のよさを十分に味わえる本です。

  それにしても、読むとほんとすぐに沖縄に行きたくなってしまうね



■僕の感心
  沖縄には2回行ったことがある。
  ヒージャー汁(やぎ汁)、グルクン(赤い魚)、ミミガー(豚耳)など、
 名前も聞いたことがなかった食べ物をたくさん食べた。
  おいしいものあれば、ちょっと苦手なものも。。。

  でも、こんなにおいしいんだ!と思ったのは、「豆腐」。
  この本でも取り上げてますが、沖縄の豆腐は本当においしい。
  この辺で、売っている絹ごしや木綿豆腐とは全然別物のようでした。
  そんな豆腐を使っているから、チャンプルーがおいしいんですね。

  島豆腐は、海の味。
  保存がきかないので、沖縄に行かないと食べられない食品の代表。

  その他にも、沖縄に行ったら、ぜひ食べて欲しいものが、たくさん
 紹介されている。
  

 …★おまけ 百年古酒(クース)プロジェクト
  
   この本で紹介されている「泡盛百年古酒元年」は、百年後に飲む泡盛を
  貯蔵して、古酒にすること。そのために、会員になる。

   だれも、百年後の古酒を自分が飲めるとは思っていないけど、
  沖縄が平和であれば、、次の世代の人が、百年後に、今貯蔵した古酒を
  飲むことができるという壮大なプロジェクトだ。

   それを居酒屋さんの店主が中心になってやっているのが、いいねー



■こんな人にお勧めです!

 ・沖縄で美味を楽しみたい人(でもグルメガイド本じゃありません)
 ・ウチナーンチュのことを深く知りたい人
 ・100年後に古酒を飲んでみたい人

2006年09月26日

きみのいる生活 − 大竹 昭子 − vol.56

■一言で!
  スナネズミと一緒に暮らす大竹さんがつづる、観察記風な物語り。

  1匹1匹がとても個性的なスナネズミの行動を、愛情深いユーモラスな
 書き方で紹介している。
  スナネズミってこんなにかわいいんだー

  この本を読むと絶対スナネズミ好きになりますので、覚悟して読んで
 くださいね。



きみのいる生活
きみのいる生活
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大竹 昭子
文藝春秋 (2006/06)

■僕の感心
  3年くらいの寿命しかもたないスナネズミ。
  でも彼ら(彼女も)は、とても一生懸命に生きているし、人間と同じで
 1匹ずつ個性がまったく違う。

  その行動がとーっても面白い!

  チーズを食べる子、食べない子。
  食べ物を見つけると真っ先に口にくわえて、角に走って行き、みんなに
 背中を向けて食べ物を独り占めする子。
  鏡を見てうっとりする子。
  マッサージをしてもらうとだらしなーく気持ちよさそうして、やめると、
 「もう終わり?」って顔をする子。

  いやー かわいい かわいい
  思わずスナネズミを飼いたくなっちゃいました。

  始めに1匹飼い、死んじゃった後にもう1匹・・・
  最後には、10匹以上のスナネズミと暮らした大竹さんだからこそ、
 書けるスナネズミ記(?)

  ネズミ好きの人はもちろん、嫌いな人も楽しめます。


 …★おまけ ハムスターなら。。。

   子どもの時に流行っていたので、僕もハムスターを飼っていました。

   よくカゴから逃げ出して、行方不明になっていて、得意な逃げ場所が
  お風呂場のボイラーの中。

   そこにいるのはわかっているんだけど、出てこないので、その日は、
  お風呂が使えず、隣の家にお風呂を借りに行ったことが何度かあります。

   田舎だったからのんびりしてたんだなぁ



■こんな人にお勧めです!

 ・スナネズミのかわいさに癒されたい人
 ・なんとなくネズミはあんまり好きじゃないと思っている人
 ・もちろん、ネズミ好きな人

2006年09月11日

ぼく、ドラえもんでした。 − 大山 のぶ代 − vol.49

■一言で!
  26年間聞きなれたドラえもんの声が、大山さんから変わってから、
 もう1年半。僕は、新しい声には、まだちょっと不思議感がある。
  
  そんな大山さんの自伝的ドラえもん思い出話。

  大山さんの人間味あふれるエピソードもたくさんあって、読んでいると
 ちょっとうるるとする場面も多い。(電車では読まないほうがいいかも)



■僕の感心
   大人になると、ドラえもんのことを話題にすることは、もちろんあまり
  なくて、たまにあっても、秘密の道具のことが多い。

   欲しい道具は?なんて聞かれると、「どこでもドア」や「タイムマシン」、
  「ほんやくコンニャク」なんて答えたりする。

   でも、この本を読んで、改めて、あぁそうだなぁ〜と思ったのは、
  ドラえもんの言葉遣い。
   ドラえもんは、実はとてもよい言葉遣いをしている。

   近所の人に会えば、「こんにちは」と挨拶し、目上の人には、
  「はいそうです」「いいえ違います」とちゃんと敬語を使います。
   これは、大山さんが「子守り用」ネコ型ロボットのドラえもんは、
  悪い言葉はインプットされていないはずと思ったからだそうです。

   子どもが乱暴な言葉を使っていたら、ドラえもんみたいに話しなさいと
  教えたら、すこしはいい言葉遣いになるかもね。
  
 
 …★おまけ でもやっぱり、道具のはなし

   僕の欲しい道具の一番は、「どこでもドア」です。
   
   いろんな国に行ってみたいというものあるけれど、一番の理由は、
  通勤に使いたい(^^; 
   
   僕は片道1時間半の通勤の間、ほとんど本を読んでいる。
   それはそれで、有意義なんだけど、1日の8分の1にあたる3時間を
  通勤じゃないことに使えたら、もっといろんなこともできそう。



■こんな人にお勧めです!

 ・ドラえもんと大山さんが好きな人
 ・26年前小学生だった人
 ・つい、ぼくドラえもんと大山さん口調で言ってしまう人

2006年09月08日

猫島ハウスの騒動 − 若竹 七海 − vol.48

■一言で!
  猫ミスである。猫ミスとは、もちろん猫が活躍するミステリーのこと。

  ユーモアたっぷりのミステリーは、若竹さんファンならずとも、
 安心して楽しめるお話しに仕上がっている。

  出てくる猫の名前は、8割が小説や映画に出てくる名前からとっている
 そうなので、猫バカの人は出典を考えながら読むのも吉。



猫島ハウスの騒動
猫島ハウスの騒動
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若竹 七海
光文社 (2006/07/21)

■僕の感心
  舞台は、30人ほどの人間と百匹を超える猫が暮らす通称・猫島。

  猫好きの僕としては、こんな猫の楽園があったら、ぜひ行ってみたいと
 思いますが、実際にはこんな素敵な島はありません。残念です。

  ミステリーなので、内容については、もちろん書きませんが、
 猫+ミステリーというと、ちょっとドロドロした系と誤解されるかも
 してませんが、真夏の猫島はそんなことはありません。

  ほのぼのとたくさんの猫の活躍を楽しみましょう
  

 …★おまけ 若竹さんを読むようになったきっかけ

   若竹さんはミステリー作家ですが、僕が若竹さんを読むきっかけに
  なったのは、「マレー半島すちゃらか紀行」という旅本。

   若竹さんら個性的な女性3人が、マレー半島を怒涛のごとく旅し、
  さまざまなネコブル(トラブルの小さいのね)にあいつつ、その度に
  貴人が現れ、助けてくれるという、実に変な旅行記(?)。

   でも、これがめちゃめちゃ面白い。



■こんな人にお勧めです!

 ・もちろん猫好きの人
 ・明るい日の光の中でミステリーを読むのが好きな人
 ・自称 猫バカの人

2006年08月30日

かまぼこはなぜ11ミリで切るとうまいのか? − 北折 一 − vol.42

■一言で!
  生活科学番組「ためしてガッテン」の料理本。料理本だけど、
 いわゆるレシピと作り方が載っている料理本とは、ちょっと違う。

  この本を読んでから料理をつくると、「しあわせ〜」と思う回数が
 少し増えそうです。

  料理を作らない人が読んでも、とても楽しめる本ですが、読むと
 絶対なにか作りたくなっちゃいますね
  かまぼこを11mmに切るとか・・・・



かまぼこはなぜ11ミリで切るとうまいのか?
北折 一
サンマーク出版 (2006/05)

■僕の感心
   読んでいると、作りてー・食いてーの連続。

   例えば、「ねぎとメロンは同じ甘さ」。これって信じられます?
   そう言われても、蕎麦の薬味に使うねぎは、全然甘くないぞと
  思いますよね。でもこれは、ねぎを切ってるからだそう。

   メロンと同じ甘さのねぎを食べるには、「丸ごと加熱」する。
  そう、丸ごと焚き火などに放り込んで焼いて、表面の黒こげの皮を
  1枚剥いで、そのまま食べる。 うっ うまそう・・
   今度キャンプに行ったときは、絶対やってみよう。

   普通家庭では焚き火で料理なんかしないので、魚焼きグリルを
  使いますが、それでもちゃんとできるそうです。

   他にも、「ホタテの刺身の衝撃的な切り方」や「うまい餃子の
  鉄則」など読むだけでも十分楽しい

   もちろん、定番の「ふんわりパラパラチャーハン」のこつもあり。


 …★おまけ 科学と雰囲気どっちが?

   ガッテンは科学的に美味しさを求めているわけですが、
  お手軽アウトドア 外メシ推進派の僕としては、普段食べている物を
  外で食べると、めちゃめちゃ美味いということを、広めて行きたい。

   BBQとか大げさなものじゃなくて、ご飯と味噌汁とから揚げみたいな
  普通のご飯を、ちょっと庭に運んで食べたりするとすごく美味しい。

   うちは、山奥の一軒家じゃないので、目の前を人も車も通るけど、
  それは見えないことにしている。・・・・・



■こんな人にお勧めです!

 ・ウマイものが食べたい人
 ・ウマイものを食べさせたい人
 ・寿司メシをあおいで冷ましている人

2006年07月31日

  焼きそばうえだ  − さくら ももこ − vol.31

■一言で!
  小学校の男子レベルのくだらない話をして盛り上がるための
 「男子の会」のメンバーにして、苦悩の人「植田さん」
  その植田さんの人生を幸せなものにするために、「男子の会」
 メンバーは、自腹をきって、バリに植田さんのための焼きソバ屋を
 つくってあげることに。

  こういうばかばかしいことを本気でやっちゃうとことが、
 とっても好感がもてる〜 


焼きそばうえだ
焼きそばうえだ
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さくら ももこ
小学館 (2006/04)

■僕の感心
  犬のウンコとかガイコツとか、くだらない話で盛り上がるために
 わざわざ作った「男子の会」。

  でも、「男子の会」の入会条件は、なかなか厳しい。(笑)

   −くだらない話に呆れない
   −短期じゃない
   −くだらなさに対して深い理解がある
   −くだらないわりにはやたらと下品じゃない
   −どことなく男子ふうな気配がある  などなど

  ということで、メンバーは全部で5人。  

  その中で、どうにもならない人生をおくっている植田さん
 (と、メンバーが勝手に思っている)を、幸せにするために、
 さくらさんが提案したのは、

  「自己破産し、会社をやめて、バリで焼きそば屋をやる」こと。

  そのためにメンバーは、自腹(一人10万)をだしあって、
 ほんとにバリに焼きそば屋をつくってしまったのだ。

  その名も、「焼きそば うえだ」
  
  本には、焼きそば うえだの地図もついてる。行ってみたいねぇ。


 …★おまけ 僕もバリで、焼き芋屋さんでもやってみたい。(^^;

   いろんなラッキーもあったようですが、
  「50万もあれば、バリでは、焼きそば屋ができる」らしい??ので、

   5人集めて、バリに焼き芋屋さんでも出す計画をたててみようか



■こんな人にお勧めです!

 ・ばかばかしいことを真剣にやりたい人
 ・焼きそば うえだに行ってみたい人
 ・素敵な仲間がいる人、つくりたい人